ゴルフのスコアを縮めるうえで、見落とされがちなのがパターの重要性です。Par72のコースでは、理論上36打がパット数——つまり全打数の半分はパターです。「パットイズマネー」という言葉がプロの世界にあるほど、パットはスコアに直結します。
にもかかわらず、多くのアマチュアゴルファーはショット練習ばかりでパット練習はおろそかになりがちです。この記事ではグリップ・アドレス・ストロークの基本から、距離感・ショートパットのコツまで、スコアアップに直結するパターの知識をまとめて解説します。
パターがスコアに与える影響
1ラウンド18ホールで2パット×18ホール=36打がパットの基準です。3パットを5回するだけでスコアが5打も増えます。逆に1パットが増えればその分スコアが縮まります。ドライバーの飛距離より、パット数の改善のほうがスコアへの即効性が高いことも多いです。
グリップの握り方
パターのグリップはショットとは異なる握り方が基本です。パターグリップの上面は平らな形状になっているので、左右の親指をグリップの平らな面に沿って一直線に並べるように握ります。手のひらは真横から合わせるように添えます。

代表的なグリップの種類は以下の3つです。
- 逆オーバーラッピング:左手人差し指を右手の上に乗せる最もオーソドックスなグリップ
- クロスハンド(左下):右手を上、左手を下にする握り方。手首の動きを抑えやすい
- クロウグリップ:右手を爪のような形で添えるグリップ。方向性が安定しやすい

どのグリップでも共通して大切なのは、余計な力を入れすぎないこと。グリッププレッシャーは10段階で3〜4程度が目安です。
アドレス(構え方)
①前腕とパターシャフトを一直線にする
前腕とパターが一直線になるように構えることで、腕とクラブの一体感が生まれストロークが安定します。角度がつくとヘッドがふらつき、方向性が乱れる原因になります。

②目線をボールの真上に置く
目線の位置はパットの方向性に直結します。目がボールの真上(またはわずか内側)に来るように前傾角度を調整しましょう。目線が外側にあると、ラインが正確に見えずプッシュアウトしやすくなります。

③打後に頭・体でボールを追わない
インパクト直後にボールを目で追おうとして頭や体が動くと、ストロークが乱れます。打った後は一呼吸置いてからボールを確認する習慣をつけましょう。
ストロークの基本
安定したストロークの最大のポイントは「手首を使わず、肩でストロークすること」です。肩と両腕でつくった三角形を崩さずに、振り子のように肩を使ってストロークします。

手首を使うと以下の問題が生じます。
- 方向性が安定しない(毎回ストロークがバラつく)
- ボールに順回転がかからず、転がりが不安定になる
- インパクトでパワーが分散して距離感が合わなくなる

また、下半身は内側に少し絞るように固定し、ストローク中に左右にブレないようにすることも重要です。
距離感の作り方
3パットを減らすには距離感の安定が欠かせません。方向性より先に距離感を合わせることを意識しましょう。
- 振り幅で距離を管理する:「3時〜9時」「4時〜8時」など振り幅を決めて距離感を体に覚えさせる
- テンポを一定にする:バックとフォローのテンポを変えない。距離が変わっても振り幅だけ大きくする
- カップ周辺のエリアを狙う:「カップから50cm以内に止める」意識で打つと3パットが減る
ショートパットを確実に決めるコツ
1〜2mのショートパットを外すと大きくスコアを崩します。ショートパットのプレッシャーに対応するポイントは以下の通りです。
- ターゲットラインを決めたら迷わない:一度決めたラインを信じて打ち切る
- フォロースルーをしっかり出す:手が止まるとプッシュアウトしやすくなる
- 少し強めに打つ:カップ奥に当てるイメージで打つと曲がりにくくなる
- ルーティンを作る:毎回同じ手順でアドレスに入り余計なプレッシャーを排除する
まとめ:パター上達の基本ポイント
- グリップ:親指を一直線に、力を入れすぎず握る
- アドレス:前腕とシャフトを一直線、目線はボールの真上
- ストローク:手首を使わず肩の振り子で打つ、下半身は固定
- 距離感:振り幅とテンポで管理する
- ショートパット:ラインを決めたら迷わず、フォロースルーを出す
パターはショットと違い、筋力や体力に関係なく練習次第で誰でも上達できるクラブです。自宅のカーペットでも練習できるので、毎日少しずつ取り組んでみてください。スコアへの効果はすぐに実感できるはずです。
【関連動画】VGOLFチャンネルでもパターのコツを動画で解説しています。


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